受付番号3番の日記

ウィクロス中心に

オールスター三強ルリグを振り返る

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4/21に開催されたウィクロス感謝祭のWIXOSSBOX出展の際に寄稿した文章をここに置いておきます

詳しくはこちらをどうぞ

 

wixossbox.com

 

 こちらが集計データです

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今回はオールスターで入賞・優勝が多いルリグについて振り返ってみます。自分のお気に入りルリグがどのくらい強いのか、僕自身も集計作業をしながら気になっていたので、書いてみようと思いました。

 

 

◆カーニバル、リワト、グズ子の強さとは

優勝件数トップ3はカーニバル、リワトが同率1位で、グズ子が続きます。入賞件数もこの3ルリグがトップ3でした。

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カーニバルが主に活躍したのは、レイラキーと黒MAISが登場し、グロウルール変更とテンドウが禁止となるまでのWXK03~04と、新たなレベル4ルリグと2種の限定シグニが配られたWXEX01です。環境別の集計項目を見ればこの期間に数を稼いだ形ですね。

 

しかし、WXK01~02のレイラキーが登場する前は、不利対面であるリワトが入賞回数34件、優勝回数15件という、全体で見ても圧倒的な数字を叩き出していたことから、カーニバルにとって厳しい環境でした。

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加えて、フーディナによる制圧力とトラップによる無限防御機構を持ったあーやが、ピルルクキーという強化を引っ提げて入賞18件と、WXK01~02では高い数字を叩き出しています。あーやはカーニバルにとっての「天敵」ですので、逆風でした。

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そう考えると、WXK03~04とWEX01でカーニバルがいかに活躍したかわかりますね。   WXK03~04では、赤MAISと黒MAISを両方採用したW5MAIS型が、フェアデッキのトップとして環境の中心になっていました。トオンのライフバーストを絡めた圧倒的な防御面数に、黒MAISのサーバントゼロ宣言による制圧、相手の妨害を許さないレイラキーと、グロウしきってしまえば隙が少ないデッキでした。

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テンドウの禁止とグロウルール改定後のWXEX01では、下級アタッカー兼レベル4シグニとしても機能するケプリ、アタッカーとして機能しながらエナをハンドへリソース変換できるヒミコが加わり、面要求の安定性が高まりました。そして、新しいレベル4ルリグの持つ、エナと盤面のカードを最大5枚トラッシュ送りというリソースに干渉する防御能力によって、防御面数の増加と相手のリソースに触る手段が新たに加わります。

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WXEX01で増えたルリグ耐性シグニや、ナナシの台頭で無視できない存在となったシャドウ持ちのボツリネスに対しても、鎧終一触の採用で早々に環境へ適応し、ラアーの起動能力による全面トラッシュ送りと合わせて、「フェアデッキでありながら相手のリソースに干渉する」という強みを得たことが、カーニバルが再起した要因だと考えられます。

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◆レイラキーで止まらなかったリワト

一方リワトは、レイラキー登場のWXK03以降大幅に数字を落としてしまいます。それでも、入賞・優勝数がカーニバルについで2位というあたり、WXK01~02環境における暴れ具合は恐ろしいものでした。

 

また、環境が進むにつれ、レイラキーが採用されているのは、「ルリグデッキに頼らずとも十分な防御機構を持つデッキに限られている」と認識されます。そして、レイラキーのリワトに対する抑止能力が強すぎるおかげで、その他の対策が甘くなり、付け入る隙があると考えられ始めました。事実WXK04・WXK05の環境で、リワトは大幅に使用者を減らした中でも優勝の実績があるため、レイラキー以外の対策の甘さと、フレインのカードパワーが健在だということを示しています。

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◆グズ子の栄枯盛衰の背景は?

グズ子はWXK01~04まで安定した入賞数を誇っています。

WXK01~02ではブラジャックによる制圧力と、レベル5ルリグのコイン効果によって、対処方法がないデッキを吹き飛ばせる攻撃力や、「燐廻ダイレクト」というルリグによる勝ち筋が搭載されたことで、多くの結果を残しました。

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WXK03~04においても、「後手を引いてしまったら相手に先乗りを許してしまう」という、レベル4以降でショットを狙うデッキの弱点を、ビカム・ユーが解決したこともあり、当時流行っていたトオンを貫ける燐廻ダイレクトが多く見られました。

 

アイスフレイム・シュートがオールスターのアーツランキングが2位というのも、燐廻ダイレクトの影響力を物語っています。ビカム・ユーが1位という結果も、燐廻ダイレクトによる後押しが影響していますね。燐廻ダイレクトはこの1年で最も長い期間オールスターに影響を与えたデッキだと言えるでしょう。

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しかしWXK05から状況は変わり始めます。

グズ子は元々、ショットデッキへの対応力が高いわけではないので、白滅タマのアイヤイキーを絡めたショットに轢かれてしまうことが多発しました。

 

さらに、多くのルリグに搭載された防御機構の強化によって、ブラジャックを絡めたロングショットが通り辛くなったことや、燐廻ダイレクトが炎のタマで防がれることが多発し、「圧倒的な攻撃力」というグズ子の強みに、陰りが見え始めます。

 

 加えて、ライフを回復する防御のほとんどが規制によって失われたことで、拡張防御がトラッシュで機能するジルコニウムやメイジ、ラミアなどに集中しました。そのため、それらを停止させるヘルボロスの採用が増え、グズ子のメインギミックから防御まで止まることが多発したのです。

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逆風に抗うため、ショット寄りの構築から序盤の圧力を強めるために、「烈情の割裂」を採用したり、カーニバルキーやウリスキーといった色々なキーを採用していました。 それでも、WXK05以降入賞件数は明らかに減少しています。

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ブラジャックを含めた優秀な遊具基盤というグズ子と同じ武器に加え、限定条件を無視してレベル5シグニを扱える「紡ぐ者」の台頭もあり、違いを見つけるため、グズ子には苦しい時代が続きそうです。

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◆まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ちなみに僕の1位予想は、伍改、マユ、アイヤイキーショットといった強力なアーキタイプを複数持つタマでしたが、マユと集計が分けられてしまい外してしまう結果に。一応マユを加えると1位になるので間違いではないと自分を慰めています……。

 

WPSからウィクロスセレモニーへ移行してから1年が経ちました。このタイミングで集計作業のお手伝いをし、1年を振り返ることができたのは非常に有意義でした。レシピ画像を判別していく作業なので、画質や並べ方などに苦労しましたが、仲間たちと一緒に読み取っていくのも楽しかったなと思います。

 

今回の集計で出た数値を皆さんの今後のウィクロスライフに活かせたら作業に加わった者としては嬉しいです。